耳に虫が入ってしまったときのお話 [戯れ言]
ボクの地元の川は、このところ安定してヒゲナガが出ているみたいでしてね。
や、見えるわけではないのですよ。もうだいぶ暗いから。
でも、羽音がまとわりつくので、たぶん、ヒゲナガだと・・・。
で、ヤマメも食事の時間は暗くなってからと決めているみたいでしてね。明るいうちはまるでダメでも、その時間帯となると、けっこう釣れるんですね。
まあ、こんな感じでした。
いわゆるイブニングなのですが、かつてボクはイブニングの最中に、耳の中に虫が入ってしまったことがありましてね。そのときのお話をしたいと思います。
まだ、ボクが若かりし頃の話です。
利根川で、ハスとかオイカワなんかと遊んでいたのです。 ハスはけっこう大型になりますし、#4くらいのタックルで「ウェットの練習」的なことをしていたボクとしては、面白いターゲットだったのです。
当然、夕方になると、それなりに大型の魚とやりとりすることが容易になるので、よく出かけていました。
ある日曜日、いつものように釣りをしてますと、ボクの周りに虫がぶんぶん飛んでましてね。耳元にいるやつを、手で払ったら・・・・・・耳の中に入ってしまいました。
「ガサガサ」とやつが動くのですよ。 ボクとしては気持ちが悪いので、なんとかとろうと試みたのですが、まったくダメでありまして、そんなことをしたら奥に入ってしまったような・・・・。
結局、その晩は眠ることができずに、翌朝、いったん仕事には行ったモノの、耳の中が痛くなってきてしまいまして、早退して病院に行こうと思ったのであります。
当時のボクは耳鼻科なんて縁がなかったものですから、職場の同僚に教えてもらった個人病院に行ったのです。
ところが、これが不幸の始まりだったのです・・・。
病院に着いたとき、11時を回っていまして、受付のおねいちゃんの言うことには、午後からの診療分になるんだそうだ。そんで、午後は予約の患者さんが来るので、その合間を見て・・・てことになるらしい。まあ、しょうがないので待つことにしました。そうそう、「虫が耳に入ってしまった」ことは受付に伝えましたよ、もちろん。
このころになると、虫はすっかり息絶えたようで、「ガサガサ」しなくなっていましてね。
眠れなかったこともありまして、しばらくボクは寝てしまいました。
そして、目が覚めたのは3時ごろでした。 待合室にはボクともう一人しかいなかったので、もしかしたら、呼ばれちゃった・・・とか思って、受付で聞くと「すいません、もうじきなので、少しお待ちください」と言われ、ちょっと安心したのであります。
で、それから約2時間・・・呼ばれません。 ボクの前には、予約の患者さんが何人か通り過ぎているのですが・・・
さすがにしびれをきらして、再度受付に行きますと・・・おねいちゃんが変わってまして、11時から待っていること、虫が入っただけであること、3時の時点でもうじきと言われていることなどを伝え直したのであります。
結局、診察を受けたのは6時半を回った頃でした。
で、お医者さんが言ったんです。
「どうしました」
「虫が耳に入っただけです」とボク。
「なんだ、早く行ってくれれば良かったのに」
で、切れまして「再三お伝えしました。それがどこで止まったか知りませんが・・・7時間半はさすがに退屈でした」と答えてみました。
お医者さんはすぐに虫を取り出しましてね。気まずかったのか、「せっかくだからほかのところも診ておきましょうかね?」とか言っていましたが、お断りさせていただきました。
虫を取り出す作業は、会話を入れても30秒くらいでしてね。このために7時間半も待ったのかと思うと、情けなくなったのでありました。
おかげで、今でも虫が耳元でぶんぶんしていると、それを思い出しましてね。決して手で払うことはしなくなったのでありました。
まあ、けっこう患者さんがいたようなので、良いお医者さんなのでしょうがね。
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