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パーツのお話 [読み物]

 筋肉痛です。今シーズンで初の本格的除雪のため、しっかり筋肉痛になってしまいました。
まあ、翌日に出たということで、よしとしましょう。下手をすれば数日後って・・・・。失礼。

さて、今回はパーツのお話をしたいと思います。
フライリールの場合、リールとしてはかなり単純な品物ではあるのですが、その部品点数は、4~50点にもなることはめずらしくありません。そんなわけで、ボクはよく使う品物をすぐだせるように小さな引き出しのパーツボックスにしまっています。
IMGP0308.JPG
このパーツボックスの下段のほうは、すべてがリールにつかうパーツが納められております。引き出しの数は60個。そのほとんどがすでにパーツが入っていて、空いているのは2カ所くらいです。
ここに入っているのは、ハンドルやバランサー、ピラー、カム、スプリング、などのパーツが1/3程度、そしてそのほかは、ほとんどがネジが収まっています。ラベルが貼ってあるのは、頻繁に使うパーツや紛らわしいものです。

 このネジに関しては、実のところ物語がありまして、正直現在のように入手するのは簡単ではありませんでした。フライリールの「雰囲気」として、ネジはスリ割り(マイナスの頭)であることが必要です。しかし、スリ割りネジはすでに希少な存在で、簡単には入手できない状況でした。こんな状況ですから、自分で作るのがもっとも近道であったわけです。そういうわけで、ボクのリールの初期のものには、自分で旋盤で挽いたネジが使ってあります。

 しかし、自分で作ったネジというのは、自分の希望する形状ができるので、デザインを決めることには役だったものの、えらくコストが高いのです。それに小さいパーツなのですが、かなり手間がかかってしまいます。ネジを作るより、リール本体に取り組みたいということもあり、少数でも対応してもらえる外注先を探していました。当時、二日月堂さんと密に情報交換をしていたということもあり、彼のつてもあり、二人で挽きもののネジを入手したのですが、価格的には厳しい状況でした。

 そんな状況を打破することになったのが、埼玉の浅井製作所さんとの出会いでした。浅井さんのところはヘッダー加工でネジを作るので、そもそも大量生産するのが得意な工場なのです。
それでも、ダメもとで問い合わせて見たところ「なんとかなる」というお返事をいただけました。そして、ボクがこんな形状(デザイン)とお願いした形状での生産をしていただけるということでした。ただし、型をおこすことになるとのことで、その分コストがかかります。同時にたくさんネジを作れば、型のコストを下げられるとも言えるので、交流のあったアマチュアのリール作家さんやバンブーロッドビルダーのみなさんに声をかけ、みなさんに協力してもらいました。おかげさまで、本数がまとまったので、1本十円ちょっとと破格で作ることができました。
 浅井さんにはわがままを聞いていただいて、まるで存在していなかったネジを世に生み出してもらって、リール作りもずいぶんと楽になりましたです。ただ、ちょっと失敗したのは、ボクがネット上で声をかけたので、昨日まで見つからなかったネジが、全国に供給されてしまったことですかねえ~。それと、そのネジがボクの好みの姿で作られているということ・・・。ご容赦。

 

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