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リールのメンテナンスについて [読み物]

 そろそろ解禁を意識している方々も多いのではないでしょうか?
ウキウキしてフライを巻いたり、道具の手入れをしたり・・・。

ということで、本日は、リールのメンテナンスについて、koba流のお話をさせていただきます。

とはいえ、ボクとしては作ったり、修理したりする立場でもあるので、多分にそのへんの意見が含まれていますが・・・まあ、それは多めに見てください。

 幸いなことに、フライリールは激しく回転する品物ではありません。そして構造が簡単なので、メンテナンスもやりやすいです。

ただ、気をつけなくてはいけないことがいくつかありまして、そのへんをご紹介したいと思います。

まず、道具についてです。フライリールを分解する場合、おそらく必要な工具はマイナスのドライバーだけと言っていいと思います。
ところが、現在、マイナス頭のネジは、作っている場所が少ないこともあり、規格も廃止になったことから、好き勝手なものが作られて使用されているんです。実は、ボクの使っているネジも同様なんですね~。ということで、たいてい、ドライバーのサイズが合いません。ちなみに、ボクの場合はネジ径の割には小さめの頭にしてますので、スリ割り溝にしっくりくるドライバーだと、ドライバーがネジの頭から出てしまいます。

ということで、自分の使うリールを分解するなら、ドライバーをちょっと加工して、リールにしっくりくるように調整しておくことをおすすめします。

ドライバーのトラブルで、もっとも多いのが、スピンドルをネジで固定しているリールで、ネジ頭の溝よりも小さいドライバーを利用して、ドライバーが変形、結果センターのネジに大きな傷を付けてしまうというものです。リールの「顔」と言っても良い部分ですから、専用のドライバーを持つくらいでも良いのではないでしょうかねえ~。

次は、油脂のお話です。

フライリールって、高回転にはならないので、柔らかくてフレッシュなオイルが必要な製品ではないと思います。ところが、ちょっと気を使いたいのが、クリックブレーキのオイルです。実は、クリックのギヤとカムの当たる音は、油脂の種類でだいぶ変わります。

そもそも、クリックのカムはいつもギヤにたたきつけられています。そこに油の膜がないと、消耗も激しいわけです。こういう場所には、やはり硬い油脂・・つまりグリスが適しています。特に、ラインがすぐそばに控えていますので、柔らかいと飛んだりすることもありあますからね。

そして、スピンドルの潤滑ですが・・・ボールベアリングや、リン青銅などを利用したプレーンベアリングが主なものなので、ここには、普通に油脂が必要となります。
ボク個人としては、こういうところは、ちょっとグリスでは硬すぎるので、もう少し柔らかいオイルでも良いものの、オイルがあることが重要で、その能力は潤滑さえしてくれれば、さほど必要ではないとボクは考えます。

ということで、ボクは、クリックブレーキのギヤの部分には、ちょっと柔らかめのホワイトグリスを使って、カムやスピンドルには、これを使ってます。
IMGP0944.JPG
ベタですけど・・・LOONのリールルブです。オイルとするとかなり固めの物になります。 そのため、割と保ちが良いと思ってます。色が黒いので、注油した場所もよくわかりますしね。ボクはリールを組む時にこれを使います。
ただ、一つ問題がありまして、これ、容器が使いにくいのですよ。まず、ねらったところに垂らせないんですよねえ~。 ということで、ボクはこれを注射器に入れてありますです。

で、油脂だけでは解決できないものもあります。
よくあるのが、ハンドルが渋くなる場合です。 バッファローホーンなどの角を使っている場合、湿度で動きが悪くなったりする場合もあります。また、下の写真のように、衝撃で、ノブのパーツの一部が変形した場合とか・・・。
IMGP0946.JPG

ノブは樹脂などを使っている場合が多いので、注油すと、油の種類によっては、ノブを破壊することもありますし・・  手があぶらぎっちょんちょんになるのはちょっとねえ~。

それはともかく、ノブが渋い場合は、是非一度お試しいただきたいものがあります。

「汚れが詰まっている?」と疑ってみてください。
ぬるま湯の中に浸して、ノブをぐりぐりすると、汚い水が~ということ、結構多いのですよ。
この写真は、ボクのフェザーウェイトなんですけど、ご覧の通りの打ち傷で、ノブが渋くなったんですがね。お湯で洗ってやったら、渋さは気にならなくなっちゃったんですよ。
こんなこともありますんで、お試しいただけたならと思います。


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コメント 2

しげ

Kobaさん、こんばんは。
フライリールのメンテ・・・思えばちゃんとしたことがありませんでした。
ベイトやスピニングのときはマメにしていたのですが・・・
グリスのタイプなど参考にさせていただき、今年はもっと愛情をもって使おうと思いました^^
ps.リンクを設定させていただきました。今後とも宜しくお願いしますm(__)m
by しげ (2011-01-26 23:28) 

koba

しげさんどうもです。
渓流で使うフライリールは、シーズン前にメンテしてやるくらいで十分だと思いますよ。油のいるところが密封されてないので、あんまりやり過ぎるのも・・・。

でも、リールで戦うタイプの釣りもフライではありますからね。そういう釣りでは、ドラグのコンディションを常に整えていないといけないんでしょうねえ~。

残念ながら、そういう釣りは・・・鯉以外に川では経験が・・・・。

by koba (2011-01-27 21:00) 

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