フライリールのキットを組み立ててみた [加工の話]
さて、以前に紹介させてもらった記事をご記憶でしょうかねえ~。
実は、この本の筆者が、このリールのキットを作ったのだそうです。
アメリカでは、けっこう人気のようでして、比較的気軽にリール作りを経験できるということで、ワークショップも開催されているとか・・・。
で、このキットを、ボクが行くショップで取り扱っているのですが・・・
実は、先日よりこれに関して、ボクもかかわっておりまして・・。今日はその話を・・・。
The Eclectic Anglerリールキット (こんな感じで販売されてます)
このところ、ショップと打ち合わせなりをして、こそこそとしてましてねえ~。
つまり、このリールキットのアップグレードパーツなり、カスタマイズパーツなりの関係で、ボクが「試作屋」の依頼があったわけなのです。
ショップのマスターがイメージをボクに伝えて、それをボクが形にしてみるってことをしていると言うわけでして・・・。すでに、いくつかパーツを作っておりますです。
それはともかく、最初にキットを組み立てながら、説明書用の写真を撮りました。
キットの全貌です。こういうふうにおおむね粗加工が済んでいるのであります。
粗加工なので、こんなふうにバリが出てますから、それをヤスリでごしごし
修正するとこんな感じ。
で、仮にもリール作家のはしくれなので、この時点でポリッシュしまして・・・。
フットはこんな感じで、わりと良くできてます。
組み立てまして、フレームのできあがりです。
残念ながら、組み立ての工程説明のための写真なので、仕上がった写真はありません。
今回作成したのは、キットであることと、クリックモデルなので、本の作品とはフットの形状と、フレームの一部が異なります。が、おおむね本のようなフォルムのリールができあがります。・・・キットのほうが良くできていますかねえ~デザイン的に・・。
ある意味王道のデザインですから、キットを組み上げただけでも、なかなか味があるのですが、本の写真のように、穴を開けたり、磨いたり、部品を組み替えたりして楽しむのが良いと思います。
せっかくなので、ボクが作った感想をお知らせしておきます。
ショップのマスターからの依頼で、手工具だけで作ってくれとのことだったので、パワーツールは使わずに組み立ててみました。実際、特に工作機械がなくても、リールにすることができます。
ひとまず形にするレベルの組み立てであれば、慣れている人で3時間~半日くらいで仕上がるのではないかと思います。
もちろん、細部まで詰めれば、いくらでも時間はかかりますがね。
で、大事なことですが、キットとはいえ、プラモデルを組み立てるような訳にはいきませんので、完成するとけっこうな充実感が味わえると思います。
震災で、釣りに行くのはちょっと・・・なんて考えている方は、いかがでしょうか? けっこうハマリますです。
ガンバレ ● ニッポン
これは工作好きのおっちゃんにはたまらないキットですね。
各パーツを一つづつアレンジしながら作ったら
新しいリールが幾つも作れそうですね。
by 西洋毛鉤 (2011-04-04 14:56)
リール製作キット...。しかもブラスですか..。
いいですね~。
この価格帯でレイズドピラータイプがあったら...。
ニッケルシルバーとのコラボだったら...。
私、たぶん、絶対ライズしちゃいます...(^^ゞ
by yukinochandesu (2011-04-04 20:15)
moriさん、コメントありがとうございます。
おっしゃるとおり、手を動かすのが好きな方には楽しめるかと思います。作者の意図かどうかは知りませんが、ただ組み立てるだけでも、それなりに大変な思いをする「しかけ」がありますから。
とりあえず一台を作りあげることができるという点に主眼をおいたキットだと思うので、これをベースにして、いろいろ楽しむことができると思いますよ。
by koba (2011-04-04 21:36)
yukinochandesuさん コメントありがとうございます。
まだ秘密なので詳しくは話せませんが(笑)このキットのアップグレードパーツとして、今後、いろいろとリリースされる予定があるそうですから、期待してもいいんじゃないですかねえ~。
ボクも人の設計をベースに、パーツをデザインするのも勉強と思って(おもしろがって)やってますが・・まあ、あんまりこういうキットが出回っちゃうと、ボクの立場は危うくなるかもしれないですけどね(笑)
by koba (2011-04-04 21:49)