バフがけの話をしてみようかと [加工の話]
日曜の401のポリッシュしたモデルの反響がことのほかありまして、そうなりますと、ボクとしてもちょっと思うところがありまして、ポリッシュ仕様にはかかせないバフの話をしてみようと思います。
過去にアップした画像ですが、端的にバフでの仕上がりを表していると思うのでしてね。
「光っている」を通り越して「写っている」ような状態だと言うことがご理解いただけるかと思います。
こういった状態にするには、それなりの手間がかかるのであります。つまり、手間がかかると言うことは、量産の妨げとなるわけでして、あまりこういう仕上げをした製品を見る機会はないのかもしれませんね。
それはともかく、金属を磨いて、この状態にまでするためには、バフとバフ粉にお世話にならなければなりません。
実は、ほんの数年前まで、ボクの磨きのテクニックなんて、ひどいモノでした。
なにしろ、コンパウンドあたりで磨けば光るって思ってましたからね。
研磨の技術をボクに知らしめたのは、バンブーロッドビルディングのメーリングリストの中にいらっしゃったJasseさんです。 宝飾のプロの方だったので、もう引き出しの数が違うのでしてね。たくさんの情報やヒントをいただきました。
で、そのJasseさんから、お古のバフとバフ粉をいただきまして、それを使ったら、別世界の輝きになってしまいましてね・・・。目から鱗でありました。
つまり、バフとバフ粉は磨きにとって、非常に重要なファクターなんですね。
極端な話になりますが、バフで鏡面にまで磨いたものを、コンパウンドで磨くと・・・くすむのですよ。
まあ、それからはお勉強の日々でして・・・。
新潟の三条市にある食器の加工直売しているお店で、説明しているおじさんに頼み込んで、バフをかけるところを見せてもらったりしました・・・。
で、現在のところ、ボクがバフをかけるポイントとして認識しているのは次の通りです。
広い面を光らせる場合ですよ。
○下地が肝心
○フェルトのバフは使わない
○力は入れすぎない
○バフのメンテも忘れずに
○マスクは良いのをしとけ
こんな感じです。
いにしえより、真鍮を磨いて光らせて、それを金の代用として使われた長い歴史がありましてね。光らせた真鍮をアルケミー(錬金術)と呼んだりするほどポピュラーであったようです。 なるほど、ブラスを磨くと美しい光沢となりますからねえ~。惹かれる方が多いのは無理からぬことかと・・・。
ですが、この磨いた金属はその後の取り扱いがやっかいです。その美しい面は、指でこすっただけで傷になってしまいます。組立なんかはかなり神経を使うのでありますが・・・どうしても小さい傷が・・・・。
ということで、がんばります。
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