ボクのリールはボクしか見ないのだ・・

 

今日は寒かったですねえ～。このところ、ずーっと寒いので、いやになっちゃってます。
ちなみに、今朝の最低気温は、我が家の軒下で２桁に到達してしまいました・・・。

 

さて、今回は、凡人さんのブログにコメントした内容を詳しく書いてみたいと思います。

かなり乱暴な言い方ですが、「釣りの道具はその持ち主しか見ていない」理由について、適当なことを書かせていただきました。

 

　フライフィッシングは嗜好の塊だとボクは思います。

特に道具については、自分が好む物をこの上なく愛でる方はボクを含めてかなり多いのではないでしょうか？

ロッドとリールから始まって、その他たくさん・・・フライフィッシングは道具立てが多いだけに、多岐にわたって愛でる対象が存在します。
たぶん、フライフィッシング愛好者で共通する嗜好は「魚」と「フライフィッシング」だけなのではないでしょうかねえ～。

また、最近の傾向として価値観が細分化したと言いましょうか、市場が成熟したと言いましょうか・・バブルの残り火が燃えていたころはともかく、だれかが「左」というと、猫も杓子も左に向かうような傾向がありましたが、今はみんながそれぞれの楽しみ方をするようになりました。ある意味、流行を作れないので、メーカーさんとか大変でしょうねえ・・たぶん。

そんなわけで、1つの品物に対しての評価が共通しているということはほとんどなくなったと言えると思います。
まあ、そんな状態ですから、価値観は極めて多様でして、同じ釣り場に立って、同じような格好をしている人でも、こだわっているところはまったく違うということになろうかと思われます。

 

少し話が変わりますが、ボクは、釣りの楽しみ方の1つは、釣りに行く準備をすることだと思います。

明日の釣果を妄想しなかがら道具を準備して、いざ布団に入っても興奮して寝られない・・・
楽しいですなあ。　
　さらにもっと前から準備することは可能で、竿やリールを買ったり、フライを巻いたり・・それこそ、一匹の魚を釣りに行くために、どれだけ時間をかけていることか。それらの行為すべてが、それぞれの人の価値観で行われているということなのでしょう。
　これらの行為がエスカレートしていくと、自分の使う道具を作ってみようと考えるのは、フライフィッシャーマンの指向性と言えるかもしれませんね。フライボックスや、ランディングネット、そしてバンブーロッドも・・はたまたラインまでも自作している例があります。当然、ボクのリール作りの原点でもあります。

 

　さて、この多様な価値感が生み出す具体的な例をあげてみましょう。
　想像してください。
　それはそれは美しいループを描いてキャスティングしているだれかさんの姿を見たとします。あなたはどこを見ますか？どこが気になりますか？

こだわりはたくさんあるので、目に入ってくる情報は人それぞれ違うのではないでしょうか？きれいなループを見て、そのキャスティングフォームが気になる。ラインが気になる。ロッドが気になる・・・それぞれの人で見る場所が違うと思います。　

　そして、やっかいなことに、さらに嗜好は細分化されます。
ロッドが気になる場合では、メーカーとか、材質とか・・。

その「気になる程度」が臨界点を超えると、「すいませ～ん。そのロッドは・・・」なんて会話になったりするのだと思います。

さて、どうでしょう？極端な言い方ですが、道具の場合、こだわりをもって使っている道具は、その本人しか理解し得ないこだわりなのです。だから、同じ道具を見たとしても、本人が感じると同じ程度の「かっこいいな～」で眺めるのは、本人しかいないのではないでしょうか？
その本人しかわからない部分に反応した人は、たぶん、近いこだわりを持っているんだと思います。だからきっとそういう人とは楽しい会話ができるのではないでしょうかねえ～。

 

　と、いうことで、ボクのリールはボクに一番みられているわけで、言い方を変えれば、ボクのリールは誰にもみられていないってことになるのではと思います。ボクにとっては残念ですが・・・。

逆に、ロッドの話をする人はロッド、リールの話をする人はリール、のことにこだわりを持っている方であるのではないでしょうか。ボクのリールに興味のある方は、たぶんリールにこだわりがある方なのだと思います。
余談ですが、ボクのリールに反応してくれた場合、その方のリールについてお聞きするようにしています。皆さん、楽しそうに話されます。その会話の中で、勉強になる部分が少なからずあるので、ボクも楽しいです。

 

話がそれました。　長々と書きましたが、結論を言ってしまえば　趣味の世界ですから、その人が楽しむことが重要で、正解はどこにもないと思うのです。
自分が好きなスタイルで、自分がもっとも楽しめることが重要なのですから。

 

 

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コメント 2

どもども。
人のblogに登場できるなんて、感激です！
で、私もコメントさせていただくと・・・
人に見られる。見られない。なんて、私にとってはどうでもいいんです。
自分がどう思うか？これだけです。
いい雰囲気を持った釣り人に会ったりすると、おぉ！っと思いますけどね。
私にとって気になる目は、自分の目なんですよ。

拘りがあるわけでもないんですけどね。
by 凡人代表 (2011-01-15 00:26) 

どうもです。
すいません、ネタ切れ状態だったので、勝手にふくらませて掲載してしまいました。ご容赦を・・。

趣味は自分の物なので、なるべく自分が楽しめるほうが良いですよね。

ボクの場合は、リールを作っているので、何人の人に受け入れられるかということを考えてしまうんですねえ～。最大公約数的なものといったらいいでしょうか？　ただ、たくさんの人に受けるように考えすぎると、ひどくつまらない物になってしまうように思えて・・・難しくて、実のところボクを悩ませている問題でもあります。
結局、自分の感性を頼ることになるので、あてにならないこと・・・。
by koba (2011-01-15 20:28)