パーフォレートはガマンの加工なのだよ [加工の話]
まずもって、この台風により被災されたみなさんに心よりお見舞い申し上げます。
台風12号はかなり広い範囲に影響を与えていたようでして、我が家のほうまで大雨と強い風をもたらしました。そんで、すごくゆっくりと移動していたので、その状態が長い長い・・・。金曜から3日間荒れてまして、地味にダメージがありますです。
さて、そんな台風のさなか、釣りに行くのは当然のこと、創作活動もままならない状態でしたが、先日に加工したお話をしたいと思います。
今回のお話はパーフォレートについてです。
今回作成したのはスプールでして、すこし偏った用途の品物です。
こんな感じであります。
ボクとしては、あんまり作らない形状でして、アーバーが太いのであります。
目的は水が良く切れてくれるための形状って言ったらいいですかねえ~。ま、実験的な取り組みということで・・。
話がそれましたが、これは両軸受けのリールのスプールなので、アーバーが太くなりますと、必然的にすごく重くなります。 それを避けるには肉抜きするという手がありまして、このスプールも肉抜きがしてあります。
その方法はご覧の通りのパーフォレートなんですがね。フライリールの場合は、パーフォレートもデザインの一部であったりしますから、それなりに気を遣います。
特に注意しなくてはならないのが、薄板の穴あけなので、いきなり目的の径のキリで穴を開けますと、たいてい5角形の穴になってしまうのでしてね。
薄板でも丸く穴の開くキリも販売されているのですが、前記したようにデザインの一部でもありますから「もちっと大きくしようかなあ~」なんてのは良くあるのです。となると、たくさんの径の薄板用のキリを集めるのはコストが・・・・。
ということで、細いキリからはじめて、だんだんキリを太くして、何工程かで穴を仕上げています。
今回のスプールの例ではこうなります。
○24+24+12で、都合60個。反対側も入れて120個、Φ2.5でまずあける。
○径を中段の径にあげて、再度同じに120個
○中段が仕上がったので、一番外の径にして72個
○内側の径のキリで仕上げ 24個
ということで、このスプールのパーフォレートをするために、336回穴を開けているんですねえ~。
実のところ、こんなに手間をかける理由はないのかもしれませんがね。ボクは穴が普通に開いていてほしいので、ボクなりの失敗しないやり方だと思ってます。
ただ、パーフォレートの加工をはじめると、上記のようなやり方ですから時間がかかります。ボール盤にかじりついて、ひたすらガマンの加工になるんですねえ~。
特にアルミは、キリコで左手をたたかれるので、この作業をした後は「カイカイ」なんです。
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例のやつですか?
楽しみですね~♪
by クロスリバー (2011-09-05 08:25)
こんばんは。
台風で倒木があったりと大変でしたね。なんかこっちは
ほとんど影響ないような感じです、昨日は釣りには行きませんでしたが
いっても大丈夫だったかも。曇ってるのでこれからふるのかな。
穴あけ大変そうですね。うちのボール盤はへたっちゃって正確な
穴はあけられません。しかも2台、トホホ。
by 0515 (2011-09-05 17:21)
クロスリバーさん どうもです。
はい、例のやつ です。 キャパがちょっとだけ心配ですが・・・。
あと、試作品のクリックのギヤを取り付けて仕上がります。
音色はたぶん格段に良くなると思うんですけどねえ~。
でわ
by koba (2011-09-05 20:38)
0515さん、どうもです。
そうですか、あまり影響がなかったってことは良いことですよ!ボクの近所じゃこのまま禁漁になっちゃうような予感が・・・。いやいや、釣りはともかく、近くが大きな被害にならなくて良かったと思うことにします。
そうそう、穴あけは最初の細い案内穴さえ正確にあけば、あとは径を広げるだけの電車道ですから、あんまり大変ではないんですよ。まあ、時間はかかりますけどね。
なお、ボクのボール盤は2台目でして、前のは安物のせいか、主軸にガタが出てしまいまして。 それに懲りて、張り込んでそれなりの機種にしたら、だいぶ具合が良くなりました。
by koba (2011-09-05 20:52)